特定非営利活動法人 こども応援丸
※この記事は2026年10月にインタビューしたものです
「特定非営利活動法人 こども応援丸」とは…
茅ヶ崎市内の各中学校と連携し、中学生の学習支援を行っています。高校生からシニア世代のボランティアが参加し、勉強を通して子どもたちの自信と生きる力を育み、地域全体で子どもたちの成長を応援しています。
(設立2017年5月、正会員15名、賛助会員3名、ボランティア約190名)
《小和田公民館にて、代表の森さんにお話を伺いました》
「子どもたちのために何かやりたい」という想い
PTA活動を通じて出会った森さんと前代表の津田さん。子ども食堂や学習支援など、子どもたちのためにできることを考えていた時、様々なNPO団体の活動報告に触れる機会がありました。そこで認定NPO法人キッズドアの活動報告を聞き、「自分たちの規模で無理なくできることから始めよう」と学習支援に踏み出しました。
「学校の協力がなければ子どもたちを集めることは難しい」と考え、PTAでの繋がりを生かし、中学校にチラシ配布やポスター掲示などをお願いしたものの、実績がないこともあり断られてしまいました。それでも諦めず、学校とのつながりを模索していた時、活動について聞いていた西浜中学校の校長先生から「夏休み勉強会」へのボランティア派遣の依頼を受けました。知り合いに声をかけ、希望通りの人数を派遣できましたが、夏休みのたった3日だけでは効果は低いと考え、2016年11月から学校に代わり公民館(南湖)で学習会を開催することにしました。これが、現在の活動へと繋がる第一歩となりました。森さんは当時ことを「熱意とパワーのおかげで奇跡に巡りあえた」と振り返っていました。

▲小和田公民館での学習支援の様子
学習会は当初、夏休み勉強会の参加者に限定していましたが、強制力がなくなったことや学習会自体に「勉強ができない子が行く場所」というレッテルが貼られてしまったことなどもあり、雰囲気は暗く、参加者は次第に減ってしまいました。その状況に危機感を覚え、翌年から全校生徒を対象に切り替えたところ、参加者が増え学習会の雰囲気も変わりました。
そして、今も明るく賑やかに開催されています。
市内全中学校への挑戦
西浜中学校から他の学校へと活動の場を広げることには苦労もありましたが、学校と連携できたことで参加者を集めることには困らなかったそうです。学習会が始まる前には、茅ヶ崎市協働推進事業の存在を知り、活動を広げるチャンスだと考えました。
提案書の作成に苦労しましたが2017年1月に採択、同年4月から開始。5月には法人化をしました。協働推進事業終了後の2019年からは、学校教育指導課の委託事業として活動していましたが、途中からコロナの影響で対面での開催ができず、委託事業として活動できたのは3年のうち1年となってしまいました。それでもコロナ禍はオンラインで開催し、2021年4月から対面での学習会を再開、その後次々と広がり、10月現在、9校の中学校を対象に開催されています。

▲学習会の最後には全員でやったことのふりかえり
学習を通した地域交流の場
学習支援ではありますが、「勉強を通して子どもと地域の大人が交流できる場」であることを大切にしています。塾や学校とは違い、自由にできるけど遊ぶだけの場所でもない、自分でバランスを取りながら過ごせる環境を作っています。そのため、ボランティアさんにもマニュアルは用意せず、それぞれの関わり方を尊重しています。
香川公民館での学習会は、地域の大人たちが運営を担い、地域の子どもたちの学習を支えています。こうした地域住民主体の運営は、学習会の1つの理想形だと話していました。
また森さんは、「子どもたちやボランティアの方々の楽しそうに取り組む姿を見ていると、この場をなくしてはいけない、長く続けていきたい。」とも語ってくれました。長年関わっているボランティアの方も「この時間が好きだからやっています」と話してくださり、この場が子どもと大人が楽しく交流できる大切な時間になっていると感じました。
編集後記
「勉強を教えられるか」よりも「子どもの成長に関わりたい・地域に貢献したい」という気持ちを持った方にぜひ参加してもらいたいと話していました。「学習支援」と言われると身構えてしまいますが、話し相手になる、分からないことを一緒に考える、それだけでも子どもたちにとっては違うとのこと。私も参加してみようと思いました! (S.I)


