サポちゃんが行く!

乳がんサポート湘南ちがさき Akara(アカラ)

乳がんサポート湘南ちがさき Akara(アカラ)

早期発見・早期治療の大切さを伝え、乳がんになっても自分らしく健やかに暮らせる社会づくりを目指しています。乳がんを「正しく知り、備える」文化を地域に広めていきます。(設立2023年4月、正会員8名)

《副代表で乳腺外科医の和田さん、メンバーでサバイバーの松村さんにお話を伺いました》

誰にも後悔してほしくない

活動のきっかけは、和田さんが診療を続ける中で、「もっと早く受診していれば助かったかもしれない」と感じる患者さんに数多く出会ったこと。早期に見つければ治療できる可能性が高いのに、実際には進行し治療が難しい状態になってから病院を訪れる人が少なくありませんでした。「乳がんという病気が身近なものとして認識されていない」。強い危機感と啓発の必要性を感じ、乳がん経験者の松村さんに声をかけました。松村さん自身もまた、「もっと早く知っていれば」という後悔を誰にもしてほしくないという思い、ステージⅣで乳がんが見つかった親しい友人を亡くされたときの「もっと早く伝えていれば」という後悔が、活動の強い原動力となりました。

「知ること」が命を守る

乳がんは、日本人女性の9人に1人が羅患し、特に30~40代の働き盛り・子育て世代の発症率が増えています。原因を完全に防ぐことは難しいけれども、早期発見・早期治療によって治る可能性が高い病気です。だからこそ重要なのは「早く気付くこと」。防災と同じで、起きたとき見つかったときにどうすればよいのか、知っておくことが備えになります。

活動の柱の一つは「伝える・広める」こと。啓発チームでは、乳房セルフチェックを伝える地域のイベント出展(「まちスポ茅ヶ崎サンノイチ」や「にじカフェ」など)、リーフレット配布、企業向けセミナーの実施、ピンクリボンライトアップなどを行っています。保健所とも連携し、触診モデルの貸し出しが可能になったり、教育委員会からの提案で、小学校入学前健診の配布資料に啓発リーフレットを入れてもらう取り組みが始まるなど、行政の協力も得ながら活動の幅を広げています。

 

“地域でつなぐ「希望と安心」の輪”

もう一つの活動の柱は「寄り添う・支える」こと。患者サポートチームでは、安心して治療と生活ができるよう「情報のハブ」として、イベント時やホームページ等で様々な情報提供を行っています。

現場の医療従事者による「正しい情報」と「自分の経験を誰かの役に立てたい」という乳がん経験者(サバイバー)の「想い」の両面からアプローチできることはAkalaの強み。診断された人が安心して相談でき、必要な支援につながり、やがてその人が誰かを支える側にもなっていく。そんな支え合いが循環する地域をつくることを目指しています。

検診が当たり前の社会になるように

活動を続ける中で難しいと感じているのは、自分には関係ないと思っている人へ情報を届けること。今年度「市民活動げんき基金」の助成を受けて検診の啓発シールを作成しました。セルフチェックをしてしこりに気付いた時に「そういえば」と思い出してもらえるように、地域のあちこちで目にする環境づくりにも力を入れます。シールを貼ってもらえる施設を絶賛募集中です!

また、リーフレット配架への協力店や地域とのつながりを紹介してくださる方、啓発イベントのお手伝い、チラシデザイン・インスタ発信などが得意な方も大歓迎!コアメンバーは治療をしながらの活動であったり、仕事と子育て真っ盛りの医療従事者なので、地域との橋渡しをしてくださる方、サポートメンバーの存在はとても心強いとのことです。

「Akala」はハワイ語で「ピンク、太陽」の意味。乳がん啓発のピンクリボンをイメージするとともに活動に対して明るく前向きな印象を持ってもらえるよう名付けたそうです。

つらい感情を内に秘めながらも明るく未来への希望を語ってくださる、まさに太陽のようなお二人の笑顔、すぐには結果が出ないかもしれないことにも決して諦めず強い意志を持って邁進する凛とした美しさが心に残り、自分自身の生き方も問われていると感じました。—–自分ができることをちゃんとやろう。そして、乳がん検診、受けに行こう。(N)