サポちゃんが行く!

ピースカフェ・ちがさき

活動の合言葉は未来を「あきらめない」。戦争や貧困、核や環境問題等をテーマに写真展、講演会、上映会、ライブなどを企画、開催して幅広く市民の方たちに参加を呼びかけ、平和や人権について共に考えています。また厳しい闘いや暮らしを強いられている人々への支援カンパを続けています。2003年 4月設立。正会員8名、賛助会員5名。

《浦田さん、生越さんにお話をうかがいました》

「平和の白いリボン行動・藤沢」との出会い
9.11同時多発テロ後、アメリカ軍によるアフガニスタン侵攻の恐れが高まっていました。団体設立メンバーの生越さんは、絶対に暴力の連鎖を断ち切りたいとの思いを抱いていたときに、藤沢駅で「白いリボン」を身につけて反戦を訴える活動をしている団体の存在を知りました。戦争で犠牲になるのはいつも子どもたち。「子どもたちの未来を奪う戦争を止めさせたい、一人でも多くの方に現代戦の実相を伝え戦争不参加の思いを共有したい」と、公民館での学習グループを中心に仲間を集め、2002年12月、市民ギャラリーにて、森住卓写真展「イラク~湾岸戦争の子どもたち」を企画。アメリカ軍が使用した劣化ウラン弾による放射能汚染で、多くの子どもたちが健康被害にあった事実は当時ほとんど報道されていませんでした。
 入場料代わりに1口500円のカンパを募ったところ、なんと20万円ものお金が集まり、茅ヶ崎市民の潜在的な平和を願う力を感じたそうです。それが原動力となり、集まったカンパをもとに2003年2月フォトジャーナリストの豊田直巳さんをお招きして講演会を開催。その後も市民を巻き込み継続的に平和学習をしていくために団体を設立、2004年5月に再び豊田さんの講演会「イラクー戦火の下の子どもたち」を開催しました。

様々な団体と連携しながら

思い出深いのは、学生たちと一緒に活動できた10年間。夢のような時間だったそうです。文教大学林ゼミ、文教大学グローバルサークルteamOneの学生たちが、講演会や写真展などの企画・運営に参加。プロ級のチラシを作製したり若者の視点で裏方に力を発揮してくれました。
また「茅ヶ崎映画祭」には第2回から第8回まで参加。コロナ禍でオンラインになったため、独自の上映会を開催するようになったそうですが、会場設営や受付、機器類の操作などは他団体と協力しあっています。

 

継続は力なり

 毎回欠かさず新聞各社へ情報提供をし、人脈を生かした告知を地道に行い、大勢の方に参加してもらっています。20年活動していて嬉しいのは、「良い企画だった!」と言ってもらえること。この言葉が一番の活力です。いろいろな出会いがあり、自分たちが楽しいからと同時に、楽しみにしてくれている人がいるから、経験があるからこそ継続出来ています。

「平和と人権」を軸に様々なテーマを取り上げてきました。中でも、水俣病の患者さんたちに終生寄り添った石牟礼道子さんの詩の朗読会には特別な思いがあり、ピースカフェのライフワークとなっています。
 過去には、ジャーナリストの堤未果さんや小説家・ジャーナリストの辺見庸さんに講演していただいたこともあり、写真家・岩合光昭さんからは貴重な写真をお借りすることができました。メンバーそれぞれが常にアンテナを張り、良いと思った企画のために、予算がなくても持ち前の行動力と熱意で粘り強く直接交渉。映画の上映会などでは団体の思いを知った監督が思いがけずゲストで来てくれることもあるそうです。

メンバーが少なくなってきているものの、これからも無理なくやっていけたらと気持ちはひとつ。
「平和」への願い、そして「日本は絶対に戦争を起こしてはいけない」ということを繰り返し力強く話してくださったのが印象に残りました。映画を観て未来のために何ができるか、一緒に考えてみませんか。


     ・・・<今後の上映作品紹介>・・・
     第3回 シネマ☮ピースカフェ
     -映画の力を信じる・平和な未来を願う-
     ・4/ 8(土)『荒野に希望の灯をともす』
     ・4/15(土)『オレの記念日』
     ・4/22(土)『雪道~ずっとふたりで 生きてきた…』

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