サポちゃんが行く!

湘南SHOW点

湘南SHOW点

「アートを通じて、地元・湘南を盛り上げる!」をコンセプトに湘南のアートや文化・歴史・アーティストを紹介支援するために独自のイベントやワークショップを開催。アート情報番組を制作し、ネットTVやラジオ番組で全国配信もしています。 

《代表の清水友美さんにお話をうかがいました》

茅ヶ崎に恩返し

地元茅ヶ崎で幼少期からピアノ、モダンバレエ、書道、デッサン教室などに通い、のびのびと育った清水さん。音大か美大か迷った末、音楽大学のピアノ科に進学しました。大学時代もピアノだけではなく、ダンスや美術モデルのアルバイトをしていました。クラシック音楽だけでは将来仕事がないのではないかという危機感もあり、現代音楽やポップスも勉強しました。そして今日までジャンルの垣根のない「総合芸術」をずっと体現していきました。

「表現をすることが好きで、ピアノや歌、ダンス、美術、演劇も全て同じ感覚で表現しています。本業のピアニストとしての活動もピアノ教室運営も市民活動も、育った地元に恩返しがしたいという思いでやってきました。いろいろな人に、特に子どもたちに、アートを通して地元に愛着をもてるように、湘南の文化や歴史を学べるようになってほしいのです」


出会いで広がっていく活動

湘南SHOW点は、2010年に日本画家の速水御舟の孫の陶芸家 速水夏彦さんが立ち上げ、湘南のアートシーンやアーティスト、歴史を紹介するネットTVを制作していました。清水さんはネットTV番組「清水友美の湘南SHOW点」を担当することになり、その後代表も引き継ぎました。番組を通じて、プロのアーティストや政治家、様々なジャンルの方をゲストに招いているうちにだんだんサロンのようになり、いろいろな方と出会うこととなりました。

 その出会いが市民活動げんき基金助成事業である2012年の「湘南SHOW点2周年イベント~
川上音二郎版オセロ・リーディング公演を中心にして~」や2017年の「ホノルル・世界へ発信!『茅ヶ崎・赤とんぼ音頭』『浜降サンバ』」へと繋がっていきます。

プロモーションビデオ「茅ヶ崎・赤とんぼ音頭」「浜降サンバ」はビデオに参加した多くの市民の方の協力で完成しました。
市民活動のオンライン化にいちはやく取り組み、ZOOMでのワークショップや、YouTubeライブ配信を活用したイベントを実現してきた湘南SHOW点。コロナ禍でもオンラインでの活動が新たな出会いを生み、活動の輪がさらに広がっています。


すべての人にアートを楽しんでもらいたい

これまで茅ヶ崎の文化・芸術を斬新な切り口で紹介し、湘南を盛り上げてきた清水さんたちですが、実は自分がやろうと思ったことではなくて、出会った人に頼まれたことを夢中でやってきて生まれたこと。「流れるままに人と出会い、依頼されたことを頑張っているうちにいつの間にか12年目という状況」だそうです。

 昨年からは本格的に演劇ワークショップをスタートしています。今年は創る側の喜びを知ってもらうワークショップを展開していくとのこと。「教えられた通りにやるだけではなく、自分で考える…。子どもを中心に、地元をテーマにオリジナルソングを創ったり、ダンスの振付を考える、そんなことをやりたい」そして企業とのコラボや原爆をテーマにした戯曲などの構想もあるようです。「年齢や性別、障がいの有無、LGBTQ等関係なくアートを楽しんでもらいたい」「学校の価値観だけにとらわれず居場所を見つけてほしい」いろいろな人が多様性を認め合い楽しむ、そんなワークショップを目指し、「人には無限の可能性があること」そして「個性や多様性を認め合うと、こんなに自由で楽しいんだ!」という思いをこれからも表現して伝えていきたいと熱く語ってくれました。


清水さんのはにかんだ笑顔と綺麗な手がとても印象的でした。
今までの活動での人との出会いが縁になり、円になっていく。繋がっていく輪の広がりがこれからも楽しみです。茅ヶ崎で、湘南で、アートを身近に感じて親しむ人がもっと増えることを願っています。