サポちゃんが行く!

茅ヶ崎市 くらし安心部 市民自治推進課

4月の組織改正により、「総務部」から“市民との連携強化を図り、くらしに関する課題全般の調整役となる”「くらし安心部」へ。
自治会やNPO、市民活動団体等の活動の推進・支援を主な業務とし、地域集会施設と市民活動サポートセンターの管理や、様々な主体が互いの特性を生かして協力して行動する「協働」の推進に取り組んでいます。
三浦課長、地域自治担当7名、協働推進担当4名の総勢12名。

《サポセン担当の服部宗晃さんにお話を伺いました。》

市民の主体的な活動をバックアップ
 市所本庁舎4階にある市民自治推進課。低いカウンターと椅子が設置され、声をかけるとフレンドリーに笑顔で応えてくれるのでとても話しやすい雰囲気があります。突然の来客、相談にも対応できるよう、同フロアには、小さな会議室やちょっとした打合せスペースもあります。電話や来庁者対応、関係者との連絡調整など、常にアクティブに動いている職員の皆さん。特に自治会・まちぢから協議会の関連業務では担当地域に出向いたり、会議に出席したり、安全対策や防災、環境課題など他の担当課との調整が必要な個別の案件に対応したりと、出かけていることも多いようです。

 地域自治担当が「茅ヶ崎市自治基本条例」を踏まえ、自治会活動や地域コミュニティ事業の支援、コミセンの管理運営、春の市民まつりを主な業務としているのに対し、協働推進担当は、市民活動の推進・支援、多様な主体との協働の推進、市民参加の推進・啓発、サポセンの管理運営を主な業務としています。また、「市民活動げんき基金」を原資とした補助事業の実施と市民活動団体の伴走支援や基金の充実、付属機関である「市民活動推進委員会」の事務、パブリックコメント 手続等の周知、文教大学湘南総合研究所・公益社団法人茅ヶ崎青年会議所との協働による「市民討議会」の実施、市民活動等災害補償制度(市民活動の保険)関連事務等も行っています。

サポセンと二人三脚で市民活動を推進・支援
 サポセンの指定管理者である認定特定非営利活動法人NPOサポートちがさきとは月1回の定期連絡会にて互いに報告・協議などを行い、施設の利用状況や利用者の声・問合せ・相談内容、サポセン主催事業の進捗状況等を確認。随時、電話やメールでも情報共有しています。施設設備については、定期点検ほか必用に応じて協議・連絡調整を行い、築20年となり老朽化した施設の改修工事(空調設備やプレイルーム床の改修、電灯のLED化等)にもすぐに対応しました。

目指すのは「多様な主体との協働によるまちづくり」
 昨年度、市民自治推進課では、全職員を対象に協働に関する研修とアンケートを実施。その中では、「協働に興味はあるがイメージがわかない」「余裕がない」「実務面での課題がある」という声があった一方で、「組み合わせたら(一緒にできたら)面白いと思う事業」のアイデアも多数出され、協働の事例やパートナーの可能性がある市民活動団体について、もっと知りたいという期待の声も寄せられました。この4月には「茅ヶ崎市実施計画2025」が発表され、全庁的にいろんな課を巻き込んで積極的に多様な主体との協働・連携を進めていこうという機運が感じられるそうです。

市民から刺激を受けて、頑張ろうという気持ちに
 お話を伺った服部さんは入庁10年目。インフラ業界を視野に就活中、茅ヶ崎市役所の面接試験でステップを進めるうちに、小中高と20年間、自分が生まれ育った茅ヶ崎に興味を持ち、何か恩返しがしたいと思うように。雇用労働課、保育課を経て、昨年度から「げんき基金」の担当として、団体の書類作成サポートや実施事業の相談・見学、公開プレゼンや報告会の運営など、年間通して様々な団体と直に接するようになり、「市民活動」のイメージが大きく変わったそうです。
「いろんな課題があること、自分たちで資金を出し様々な助成金を活用しながら自立して活動していることがわかった。課題解決のための独創的な切り口や手法なども知ることができ、視野が広がり勉強になる」一方で「市としてできることの範囲や財政には限界があり全部できるわけではないので落ち込むこともる」とのこと。「自治会も市民活動団体も前向きな人ばかり。みんな仕事をしながら、プライドを持って、とても熱心に真剣に活動している姿は本当にすごい。人として尊敬できるし自分も見習いたい。日々いろんな人と会えて楽しい」落ち着いた口調で熱く語ってくれた服部さん。今後の活躍に期待しています!

左から 小西さん、服部さん、柿澤さん