サポちゃんが行く!

「茅ヶ崎セフティコミュニティアマチュア無線クラブ」

 発電機搭載の移動無線基地局車

2015年6月設立。会員19名。災害時に地域社会の防災減災のための情報伝達に貢献するため、市と「災害時応援協定」を締結。無線運用技術の向上ほか、青少年の”理科離れ”を防ごうと、子ども向けの「科学教室」を行っています。

≪会員の脇本さんにお話を伺いました≫

無線”は身近なもの、いろいろな楽しみが

私たちの生活に欠かせないテレビ・携帯電話・GPS・電波時計・電子レンジ等には電波を用いた「無線(通信)」が活躍しています。実は、その「無線」の技術を利用して日本や世界中の人と会話して、友達の輪を広げているのが今回ご紹介する皆さんです。相手と交信したことを証明するために交換する葉書サイズのカードは、交信した際のデータが記載されていて、イラストなどデザインにも工夫をこらしたものが多く、楽しみの一つです。また、最近は無線機にパソコンを接続し通信を楽しむ人も増えています。さらに、無線という同じ趣味を持つ仲間同士の会合やイベントで親睦を深める楽しみもあります。共通のテーマで話が盛り上がる、先輩から無線運用テクニックの伝授など楽しみがいっぱいあります。

アマチュア無線を災害時の非常通信に

2011年3月の東日本大震災の際、甚大な被害が発生した被災地では被災地の地方自治体が地域のアマチュア無線クラブと「災害協定」を結んでいたおかげで、避難所からの物資調達等の最新情報・市内巡回による被災状況等、リアルタイムな情報提供により、救援・救助活動が円滑に行われました。非常時には固定・携帯電話を問わず、公衆通信が通常通り機能することができません。一方、無線は電源を確保している限り、

一度に地域を超えて大勢の人との通信が可能で、非常時の災害通信に有効であることは実証済みです。趣味として楽しんでいるアマチュア無線を茅ケ崎でもなんとか災害時の非常通信手段にしたいと考えていた仲間たちが集まり、無線局免許を保有するアマチュア無線クラブを2015年に立上げられたとのことです。

地域防災コミュニティ確立をめざして

 災害時にアマチュア無線を役立てようと市に働きかけ、2017年10月、市と「アマチュア無線による災害時応援協定」を締結。災害時には会員を避難所に派遣することも協定に盛り込まれました。「アマチュア無線は、災害時でも通信を確保できるという強みが生かせます。市の防災関連部署と連携をとり、自治会・地域防災組織やまちぢから協議会などとも協力して、地域防災コミュニティの確立をめざします。また、そのための無線技術向上の訓練活動・自己研鑽にも励みたいと思います」と今後の抱負を語ってくださいました。

 茅ケ崎市内にアマチュア無線局は約700局あり、無線免許所有者はそれ以上います。その方々と協力して、災害対策地区防災拠点で救援・救助活動の支援を更に円滑に行うことができればと考えているそうです。一緒にアマチュア無線を楽しむ仲間を募集中!