【開催報告】第2回SDGsカフェ×SPORTS「スポーツでつながろう!」~いつまでも元気に、楽しく住み続けられる 私たちの未来まちづくり

開催日時 : 2022年 2月 5日(土) 19:00 ~ 21:00
開催方式 :オンライン(ZOOM利用)
参 加 者 :25名
ゲスト   :壺坂 豪さん(一般社団法人 アステム湘南スポーツソサエティ 代表理事)

プログラム:東京オリパラでスポーツの魅力を知り、コロナ禍で体力作りと人の繋がりの大切さを感じた今だからこそ、SDGsカフェのテーマを「スポーツでつながろう!」として開催。

前半は、様々な立場の方々のカフェに期待するテーマにお応えする形で 壺阪さんの体験も交えたお話を伺いました。後半は、「運動・スポーツでちがさきも元気になろう」をテーマに 5グループでグループワーク(語りBAR)を行い、活発な意見交換がなされました。


壺坂さん講演】

参加者の知りたいことを主体に以下の項目に沿ったお話を頂きました。

1) 総合型地域スポーツクラブ:アステム湘南スポーツソサエティ(以下 アステム)の紹介
・地域の声、地域のニーズを聞きながら実践する地域密着型の総合スポーツクラブ
・運動から競技スポーツまでの多趣向対応
 (子ども体操/シニア向け体操/学校クラブ活動支援/  競技スポーツ)クラブ
・2種目以上の参加と多世代の参加を推進している。

2) スポーツ活動をしてみたいシニアの方への提案
・誰でもが気軽にできる場の提供
 →自宅の庭を利用した体操、ご近所さんのコミュニティー作りから考えることも必要。
・(アステム)では公民館、辻堂海浜公園を利用した体操教室を実施している。

3) スポーツを継続させるためには
・30~40代から始めることが継続に繋がる。
・(アステム)は、企業との連携による講演活動、体操教室も実施している。

4) スポーツで地域を盛り上げるには?
・(アステム)は、女子バスケットでトップリーグを目指すことで、地域のシンボルになり地域の活性化を
 考え活動をしている。
・(アステム)選手たちによる学校、施設に出向いての地域ボランティアも行っている。

5) 民間の活用と官民の連携
・縦割りシステムによる横のつながりの悪さ 等 改善しなければならないこともあるが小さい集団の活動から
 少しづつオファーを頂くことで展開できればと考えていきたい。

6) 公共施設の利用について
・地域にニーズがある運動を使用していない時間帯に組み込むとか、公共性の高い活動の優先活用と
 言った工夫をしていくことも必要と考える。

7) 自主性を重んじた指導
・現在は子どもたちの自主性を重んじた指導が求められている。
 最初は好きで始めたスポーツだから[厳しい→叱る→嫌いになる]は避けねばならない。
 そして失敗を正確に伝え、スポーツを嫌いにさせない工夫が重要。

8) 地域でスポーツを盛り上げるためには
・地域のニーズを見極め 出来る範囲からコツコツと まずはやってみることが必要。やれるものを見つけることが重要。

新しいスポーツ活動のイメージを加えながらのゲストの経験にもとづくお話は、参加者の興味を引く内容が多く スポーツが持つ新しい魅力と可能性を感じることができたと思います。 


【ワークショップ:語りBAR 】

「運動・スポーツで私たちもちがさきも元気になろう」をテーマに行政、企業、スポーツ・市民活動団体と様々な立場の方が5グループに分かれ 活発な意見交換がなされました。その後、グループごとに発表をして頂き様々なご意見、ご要望を共有させて頂きました。主な ご意見、ご要望は以下の通りです。

1.気楽に、気軽に参加できる環境作りが必要
 (身近な場所で、いつでも参加できる、誰もが楽しめるスポーツ)現実には以下の指摘がありました。
 ・場所が制限されていて、活動場所の確保が難しい。
 ・自由に遊びやスポーツをする場所が少ない。近所からのクレームもあり 活動場所・時間が制限されている。

2.茅ヶ崎の特色である海の利用(マリンスポーツの普及含む)
  ・シニアサーファ、海辺の散歩・ジョギング、犬の散歩、フラダンス等 オープン参加が好ましい。

3.至る所で運動、スポーツを楽しむ雰囲気作りが好ましい
  自宅の庭、駐車場スペース 等の仲間が集まれる小さい場所から始めて、地域の公園で仲間と出来る
  工夫に繋がればよい。
  ・公共施設のちょっとした空スペースの利用を考えて欲しい。

4.茅ヶ崎に応援するスポーツが欲しい
  ・個人が立ち寄れるスポーツハウスのような、試合映像を見ながらの仲間づくりができる場所が欲しい。
  ・市内スポーツ団体の活動情報の発信

5.親(共働き、当番制)の都合でスポーツに参加できない子供が増えてきている
  ・スポーツ少年団 等 従来スポーツ団体は、指導者や当番制といった親の負担があり敬遠される傾向がある。
   一方 スクールは親の負担はかなり少ない、
  ・社会の働き方の変化に応じた検討が必要。

6.総合体育館の予約システムの改善
  ・個人と団体のバランスを改善してほしい。

7.運動、スポーツ団体を継続を継続するにはやれる人がやるスタンスで良い
  やらされ感が強いと継続しない。ボランティアで手伝っていただくことも必要。


どのグループも短時間ではありますが活発な意見交換がなされたことがかい間見れる内容で、中には「時間が足りないね」との声もありました。

「立場は違うけど同じ一つの目標に向かおうとする人たちとのコミュニケーションは楽しい」
「運動、スポーツを始めたいと思った」
「心の健康アップになった」等の感想を頂き 人との出会いと楽しい会話ができるカフェの重要性が改めて感じられた「語りBAR」でした。

更に、カフェでの出会いを切っ掛けに壺坂さんを交えた参加者同士で、今後の活動についての個別相談をしたいとの話も出ており、相互交流をしながら活動の輪が広がっていくことを期待しています。

サポセンでは今後もSDGsカフェを通じて、多様な主体が交流する場を提供し、人と人を繋げる役割を果たしていきたいと考えています。