【開催報告】 10/30(金)『利用者懇談会』~ サポセン(対面)&ZOOMオンラインで実施しました

日 時: 2020年10月30日(金) 10:00~11:30
場 所:サポセン会場、ZOOM(オンライン)参加
参加者:11名(7団体、サポセンスタッフ含む)

 4月の新型コロナウィルス感染症による、緊急事態宣言の発令による行動自粛を経て、現在では新しい生活様式のもと日常が戻りつつあります。
 サポセンも感染対策をしっかり取りながら、みなさんに安心して利用いただける活動拠点として開館しています。しかし、以前と比べて来館者は少な目で、これまでのような「いつでも気軽に集い、交流できる」活気あふれるサポセンの姿とは異なり、少し寂しさも感じるところです。

「新型コロナウィルス」影響下での活動の状況やその内容について、参加者が気軽におしゃべりできる、情報交換や意見共有の場として、サポセン会場(リアル)とZOOM(オンライン)をつないで懇談会を開催しました。


<リアル&オンラインで気軽におしゃべり>

 まちづくりの推進、子ども支援、環境保全、社会教育の推進、人権の擁護又は平和の推進、学術・文化・芸術の振興等、いろんな分野の団体とサポセンスタッフが参加。サポセン会場でも安心して参加いただけるよう、ソーシャルディスタンスを保てる会場作りや、ネット環境とカメラ位置などを調整したうえで、いざスタート!

 


<コロナ禍での活動は?>

 みんなが一同に集まることが出来ないため、団体メンバーで協力し合いZOOM総会を開催したり、それぞれの分野で専門知識を持った方の協力を得て、オンラインを駆使しワークショップやイベントを開催した団体もありました。
 また、年齢層が高く、普段からパソコンに慣れない団体は、市役所のロビーやサポセンを利用、感染対策をした上で対面での会議を行い、不足部分はメール連絡を利用とのこと。逆に若い団体は普段からオンラインのやり取りが多く、特にコロナだからといって影響はあまりなかったようです。

 屋外活動を主とする団体は、少人数・小規模での活動に。子どもと共に活動をする団体は、学校とそれ以外の活動の線引きが難しく、加えて行政からの感染対策への指示内容が各部署で異なり、戸惑いもあったようです。スポーツ関連の団体では、夏頃までは子どもたちが自主的に活動していた。今は団体での活動が再開したが、子どもたちも保護者も今後どうなるか、不安を持ちながら活動しているそうです。

 子ども食堂を開催している団体は、食事を共に囲むことが難しく、お弁当を配布するという手法で支援活動を継続。食堂に足を運ぶことに抵抗を感じていた人も、時間を指定したお弁当配布のスタイルにより、抵抗感が薄れたような気がするそうです。お弁当の受け渡し時にスタッフとの交流も持て、届けたい人への支援は止まらず動いています。

 その他、以前は交流を楽しみに、悩みを相談する場として活動していたものが、この数ヶ月のあいだ中止となり、その方々が今どう過ごされているか心配する声もありました。

<コロナ禍での個人の動き紹介>

 自粛期間はこれまでの活動をふりかえる、活動の見直しや勉強に充てるなど、充電期間として有効に過ごした人もかなりいたようです。

 お仕事で「オンラインのピアノ発表会」を開催した方のお話です。
 普段の活動から音響や映像について、ある程度の知識を持っていたが、音響機器を駆使したシステム構築、映像は一斉に録画して音声のみ各家庭でレコーディングをしてもらうなど、オンラインではかなりの苦労があったとのこと。結果、楽しみにしていた発表会は画面を通して、生徒さんたちと実施することができました。そこで培った知識や技術が、今では市民活動に生かせているそうです。

 「最初は誰もが躊躇はするオンライン活用も、みんなが協力しあえばできる!」と、やる気がわいてくる体験談を話してくださいました。


これからについて、サポセンへの要望

・行政も含めオンラインをうまく活用して、さまざまな活動が活性化していけると良い。

・“できない”と下を向かず、“できる”ことを考え工夫して、前を見据えた取り組みを実践していくことが大切。みんなで知恵を出し合えばできるはず。

・集まりたいが、集まれる場所がなく困っている人が多い。利用可能な場所の情報公開をしてもらえると助かる。

ウィズコロナの現在、異なる活動分野の方々と情報交換ができたこと、活動のヒントを得たり、止まっている活動をどうすればよいのか、など考えさせられる時間もありました。

懇談会でみなさんのお話を伺い、大変な時期でも仲間同士で知恵を出し合い、出来ることを粛々と進めている姿勢が印象的でした。予定していた時間が足りなくなるほど、みなさんの熱い想いがあふれた時を共有し元気をもらいました!

今後もサポセンは、みなさんと共に市民活動を推し進めていきたいと思います。

「コロナ禍であっても 市民活動は止まらない!」