サポちゃんが行く!

茅ヶ崎市手話通訳者連絡会

2001年5月設立。手話通訳を行うにあたり、有資格者として技術の向上、情報交換、聴覚障害者福祉の向上の一助となるよう活動しています。

《代表の加藤さんにお話を伺いました》

手話で伝えることの難しさ

登録メンバー女性16名、男性3名。手話の歴史を勉強し、技術も身に着けた資格を持った専門家の集団です。

最近は、テレビで手話通訳を目にする機会も増えてきましたが、まだまだボランティア的な要素が大きいお仕事です。病院の先生の話、学校の懇談会、講演会、スポーツ大会などの派遣依頼が来たら現場に行き、通訳活動を行います。メンバー各々活動時間に制約がありますが、できる範囲でやっています。

日々、進化する言葉(単語)の情報を入手するため、手話ニュースを見て、新しい時代にあった手話を学んでいます。小さいお子さんからお年寄りまで、伝わる言語を表現しなくてはいけません。文章が苦手な方、文字が苦手な方、様々なので、伝統的手話、いわゆる昔で言う身振り手振りの手話も併せて、伝わる方法で伝える工夫をしています。

これまで聴覚障害者が、医者や弁護士、バスの運転手、車の免許を取る権利を勝ち取り、それには手話通訳者も共に歩んできましたが、あまり目立たない存在です。

でも、日本語を聞いて手話に変換し、正確な情報を伝えるという責任の重い活動です。

手話を知ってほしい

活動をしていて大変なことは、人手が足りないこと。資格を取っても、通訳活動に自信がない、派遣先までの交通手段がない等の事情で登録してない方もいるのでもったいない。もう一度、共に技術を磨き、ぜひ一緒にやって欲しいと思っています。

手話サークルなどの交流の場は、手話に触れたり、聞こえないことの苦労話、歴史などを聞き、通訳が必要!目指そう!と思う方が出てきてくれるキッカケにもなるので、大切な場です。

知り合いが増えることは人生が豊かになる

「生きていく上で知り合いが増えることは世界が広がります。手話通訳を通して聞こえない方、見えない方たちとも知り合いになれ、また自分自身、手話通訳という技術を持っていることで社会貢献ができていることにやりがいを感じています。色んな人がいて一つの地球。得意なところを活かし認め合えればいい社会になると思います。

災害時には、聞こえない人も情報さえあれば社会貢献できるんですよ。健常者、障害者が参加してこそ意義があるので、今後は、地域の防災訓練への積極的な参加も検討しています。」と、語ってくださいました。

いつ起こるか分からない災害。簡単な単語(できる、逃げて、早くなど)を誰もが手話ができたら、聞こえない人に安心を、そして聴覚障害者で元気な方の力も借りて、共に助け合える場ができます。

簡単な手話を覚え、すべての人と心を通わせ、コミュニケーションの幅も広げてみようと思いました。