サポちゃんが行く!

特定非営利活動法人ワーコレたんぽぽひろば

特定非営利活動法人 ワーコレたんぽぽひろば

「たんぽぽひろば」の主な活動拠点は、茅ヶ崎市香川の閑静な住宅街にある古民家「たんぽぽはうす」。地域の方がほっとできる居場所であり、保護者同志の交流の場としても利用されています。

《竹内あき子さん(地域のホッとスペース たんぽぽはうす施設長)にお話をうかがいました》

「たんぽぽひろば」は、2003年に子育て事業からスタート。その後、2014年に「デイサービスあのん」の一角を借りてフリースペース「たんぽぽひろば」を開始。2016年には、香川駅に南に位置する古民家に場所を移し、「地域の居場所ホッとスペースたんぽぽはうす」を開設しました。移転後は、フリースペースの提供に加え、かねてより保護者からの要望が多かった子どもの一時預かりを開始。さらには、たんぽぽカフェ(不登校児童の保護者ためのお茶会)も始めました。その後は、利用者の声に耳を傾けながら、新しい試みを次々と生み出しています。

 保育士や子育て支援員の資格を持ったスタッフが、自分の子育て中に“あったらよかったな”“こんな手助けをしてもらったら有難かったな”という思いを胸に皆さんをサポート。ボランティアさんは、子どもが小さい時にお世話になったので何かお手伝いできれば、と参加。集う人たちがここに来たら明るくなれる、気持ちが軽くなる場でありたいと運営しています。

「たんぽぽはうす」の主な活動

  • フリースペース(週2回フリースペースとして開放。子どもたちは絵本やおもちゃで自由に遊び、ママたちはおしゃべりしたり、情報誌を眺めてくつろいだり、親子で安心して過ごせる場となっています。月に10組程の親子が利用)
  • たんぽぽカフェ(月1回、不登校のお子さんを持つお母さんたちのお茶会です。)
  • わくわくたんぽぽ(週2回、小学生のための放課後フリースペースを行っています。工作をしたり、お菓子を作ったりしながら、自由に時間を過ごします。)
  • ママカフェ(月1回、ママがお菓子を楽しみながら交流する場です。)
  • 一時預かり保育「たんぽぽルーム」(週5日、未就学児の一時預かり保育を行っています。昨年度は年間のべ800人が利用)
  • 小学生のおうち(学校の長期休暇(春・夏・秋・冬)に宿題や昼食づくりをしながら過ごす場です。)
  • 先生に聞いてみよう企画(2年前から、「たんぽぽカフェ」の枠を使い、学校生活のちょっとした疑問を現役の先生を交えて一緒におしゃべりしています。不登校児童の保護者以外も参加できます)
  • アソビゴコロ製作所とのコラボ企画(大きな紙に宇宙を描く「げいじゅつの部屋」や、色々な遊びの<○○王>を決める「あそびの部屋」など、子どもの想像力を掻き立てる面白いプログラムが体験できます。

場の運営に際して大切にしていること

親子が集うフリースペースの様子

大人も子どもも、疲れた時、困った時に助けてほしいと声をあげることができる環境づくりを考え、お互いを思いやれる社会を地域の人と一緒につくりあげていくことを大切にします。また、一時預かりの子どもが成長して小学生になったら、「わくわくたんぽぽ」の参加者となり、さらに子どもが成長したら、今度は、小さな子どもの面倒を見る“お姉さんスタッフ”としてサポート側に回るというように、プログラムを単体で考えるのではなく、プログラム同士がシームレスにつながりながら、長い時間軸の中で子どもの成長を見守ることを大切にしています。 

 

不登校児童の支援団体のネットワークづくり

「たんぽぽはうす」の利用者の繋がりから、「不登校・子どもの居場所ネッワーク茅ヶ崎」が生まれました。不登校の親子のための居場所パンフレットを作成し、学校をはじめとする関係機関・団体に配布しています。また、スクールソーシャルワーカーとの情報交換会や、市社協と連携したイベントの企画なども取り組んでいます。

今後は、「たんぽぽはうす」での居場所事業を卒業した中高生が、気軽に集まれる居場所を作れたらいいな。そして、利用者のお母さん達の得意を活かした企画や様々なニーズに応えながら、多世代の方がほっとする地域の居場所を作っていきたいです。と、誰でも包み込んでくれるような優しい物腰で語ってくれました。


▽家田さんと竹内さん

この夏休み、ユースボランティアの学生たちが「フリースペース」
「小学生のおうち」でお手伝いをさせていただきます。アットホームな
居場所“たんぽぽはうす”でこの夏、過ごしてみませんか。