一般社団法人 茅ヶ崎市観光協会
一般社団法人 茅ヶ崎市観光協会
観光事業の振興発展と観光資源の開発を図るため、観光事業の開催・助成、観光情報の提供・収集、観光客の誘致、そしてTシャツ、えぼし麻呂ストラップなどのオリジナルグッズの製作・販売も行っています。また、大岡越前祭、浜降祭、サザンビーチ花火大会、アロハマーケット等のイベント支援、茅ヶ崎海水浴場及び駅構内改札横の観光案内所や、年間約100万件のアクセスがあるホームページの運営管理も行っています。
《事務局長の新谷さんにお話をうかがいました》
ぜひ茅ヶ崎市観光協会へ
茅ヶ崎市観光協会(以下観光協会)は、 国道1号線沿いの東横INNホテルの西側に隣接した新しい事務所で約10名のスタッフで運営しています。現在の会員数は、法人・団体個人事業主(企業)合わせて約230、70%弱が個人事業主です。
観光協会へは何度か訪問させていただき人との交流や茅ヶ崎の観光に関する興味深いお話を伺いました。「茅ヶ崎の魅力をもっと発信したい!茅ヶ崎を元気にしたい!」と活動している団体同士の交流や連携のきっかけになればと思い、今回は観光協会の取り組みについて紹介させて頂きます。
「海も緑も楽しめる町」茅ヶ崎
茅ヶ崎は湘南の近郊の町に比べ観光資源が乏しく、観光協会の運営は観光業が主体になりにくいため商工会議所、行政がその責を担ってきました。
近年は圏央道の開通で北関東からのアクセスは格段に良くなっています。この夏、近郊の海水浴場がモダンな海の家に変わってきているのに対し、茅ヶ崎はあえて「昭和レトロ」イメージを大切に、家族が一日をゆっくり過ごすコンセプトで海の家を運営しました。
茅ヶ崎は「海」「サザンオールスターズ」「ハワイアン」「フラダンス」の強いイメージが定着していますが、もう一方で北側の山里エリアにも素晴らしい風景が連なっています。「丘陵(ノースヒルズ)」「里山公園」「カントリーウェスタン」で緑の魅力も同時に伝えたいとの思いも強く語って下さいました。インバウンドは準備が遅れているため、 すぐの対応は厳しい状況なのですが、市内の移動には「のんびりと茅ヶ崎散策が楽しめる」「友人が遊びに来た時に家族とともに利用できる」ようなコンパクトな町茅ヶ崎にふさわしいレンタサイクルの普及を考えているそうです。
茅ヶ崎が好きだから
新型コロナウィルスの感染流行は私たちのワークスタイルを大きく変え、感染の長期化で多くの人が新しいライフスタイルを求めるようになりました。現在、茅ヶ崎市は移住先として高い評価を受けています。
①東京23区からの転入者の増加率44%、転入者の子育て世代率65.4%で圧倒的な第1位
(総務省;2021年住民基本台帳人口移動報告)
②移住してみたい「世界のSmall Cityランキング」
第5位(イギリスの情報誌「MONOCLE」が選ぶ世界のベストスモールシティ25で日本から唯一ランクイン!)
茅ヶ崎には加山雄三、サザンオールスターズに代表される湘南サウンドや、都会でもなく田舎でもない良いイメージが定着しています。
「変わらない茅ヶ崎に誇りを持ち、緩やかな雰囲気、時間の流れ、肌感覚、人との交流、温度感を大切にする『茅ヶ崎が好き』な人が多く住んでいる。そして訪れた人もその雰囲気や人との繋がりを感じ移住を考えてくれるような具現化しにくい魅力が茅ヶ崎にはあるのではないか」「茅ヶ崎の観光振興は『100人が1回ではなく1人が100回来たくなる茅ヶ崎』をより大切に進めていきたい」とのことでした。
「顔の見える関係づくり」を大切に
移住される方が増える一方で、茅ヶ崎には変わらない頑固さや積極的に何かを望まない風潮も残っているようです。茅ヶ崎にはないセンスを持った若者、セカンドライフの準備に入った50~60代の中高年、茅ヶ崎で子育てを希望する世代など、「新しいライフスタイルを求める人の受け入れをスムーズに進めるには地元の人との顔の見える関係づくりが必要です」とのご意見を頂きました。
観光振興につながることなら、「集まれる場所探し」「交流の機会の促進」「情報発信」等、様々な場面で協力できる可能性がありそうですね、ともおしゃって頂きました。今後も親密な関係を継続し、より具体的な協働活動を進めたいと考えています。