サポちゃんが行く!

「小出川に親しむ会」

1987年発足。会員50名。小出川に親しみながら、気づき、考え、そして行動する中で「小出川の自然環境を保全していきたい」という願いを込めて活動しています。活動30年を記念して会の「三十年誌」の発行も予定しています。

《代表の丹沢さんにこれまでの活動や思いをお聞きしました》

緑が環境を守る

30数年前、鶴嶺公民館で「子どものしあわせ読書会」の活動をしていたお母さんたちと、小出川の周辺に「新湘南国道」の建設が進む中、“少しでも良い景観や環境を残せるように”と、会が立ち上がりました。

20年前、小出川の赤橋付近に地域の方と植えた約600本の小さな苗木は、今では緑が大いに繁り、大気浄化、防音対策など周囲の環境を守ってくれています。

川の護岸工事に際しては、「コンクリートではなく自然と共生する護岸にしてほしい」と10年間、国へ提案を続け、熱意と重要さが伝わり、自然を残す「多自然型工法」が採用されました。さらに高架下を地域に開放することを要望し、今ではタイヤ公園と呼ばれ、子どもの遊び場・憩いの場として親しまれています。

広がる多彩な活動

大気汚染や水質調査の他、川そうじ、植物・野鳥観察、田んぼづくり、小学校の授業協力、自然豊かな場所へのハイキングなどの活動があります。メンバーが各々の得意な分野で力を発揮し、肩肘をはらず、仲良く楽しく活動し、それが地域や社会貢献に繋がっています。その長年の功績に対し「平成29年度かながわ地球環境

賞」を受賞し、さらに今年度は県から推薦されて環境省「地域環境保全功労者表彰」を受けました。15年前には国土交通省「日本水大賞」を受賞するなど地道な活動が評価されていることをメンバー一同喜んでいます。

7月21日(土)には25回目の「お魚びっくりコンサート」が小出川の中原橋下流の親水護岸で今年も開催されます。始めた頃は、水遊びだった催し物も、今では地域の多くの方が参加し、色んな楽器の演奏が加わり、輪が広がっていきました。

次世代のために

小出川周辺はご自身が育った山梨の風景と思いを重ねることがあるそうです。「子どもの頃、綺麗な川で遊んだ良い思い出があるように、少しでも多くの自然を残し、次世代へ伝えていきたい。そして、子どもたちに川のことをもっと知って“川に親しんで”、川で遊ぶ知恵も学んでもらいたい。これからも四季折々の風景が楽しめる自然豊かな小出川を大切に、みなさんと一緒に楽しく活動を続けていけたら。」と活き活きとお話されている様子が印象的でした。