「子ども未来塾」げんき基金補助事業実施団体
2016年9月設立。会員5名、週2回(水曜・土曜)2時間程度、下赤羽根自治会館をかりて、近隣の子どもたちへ無償で学習支援を行っています。保護者の教育相談もしています。
《代表の長谷川さんと会員の方にお話を伺いました》
地域で育てる、地域の子ども
退職後、保護司として保護観察をしている子どもたちと付き合ううちに、様々な理由で小学校時代から不登校になっていること、勉強が遅れがちな子どもが多いことを知りました。そんな子どもたちは、中学校に進んでも勉強についていけなかったり、問題を起こしたりしています。また、教師時代、生徒指導に追われ、まじめに生活している子どもたちや、本当に勉強をしたい子どもたちを十分には面倒見てやれないこともありました。そのようなことから、まずは勉強したいという小学生を中心に学習支援をしたいと思うようになり、未来塾を設立しました。
小さい時から地域で顔の見える関係を作り「挨拶」「言葉遣い」「人の話の聞き方」「立ち振る舞い」など、人として基本である“文化資本”を身につけることの大切さも学習支援を通して教えています。
集中して勉強できる時間
通ってきている子どもたちは、口コミなどで広まり今では4学区、約60名が登録しています。学習支援者は、元小中学校教諭や自治会関係者の5名。長期の休みには、大学生も手伝いに来てくれます。子どもたちは好きなペースで通い、学校の宿題や勉強に真剣に取組み、学習習慣を身につけています。保護者からの教育・子育ての相談も受け、教育現場で培った経験を生かし、活動しています。昨年、市のげんき基金補助制度で複写機、辞書、教科書を買い揃えました。子どもたちの勉強したい気持ちに大いに役立っています。支援者は、「わかったと喜ぶ子に会えるのが嬉しい、元気がもらえる、子どもたちがかわいい、楽しくて仕方ない」と充実した時間を過ごしています。
また、家庭では勉強のことで親子喧嘩も減り、保護者の方にもプラスになっているそうです。地域で勉強の場を提供することで、教える側と教わる側の相互理解が生まれ、人と人との繋がりが強くなり、自治会行事への参加も増えて地域が元気になります。
未来へつながる学びの場
「今、地域で種をまいている。子どもたちが成長し、この地域に帰ってきて、教える側になってくれたら嬉しい。そして、“地域の子どもは、地域で育てる”の思いを他の地域にも広めていきたい。また、未来ある子どもたちに、塾を利用してもらい、自主・自律などを育む一助となってくれれば」などと、活動への熱い思いを語ってくださいました。一緒に学習支援してくださる方、募集中です!