湘南の歴史や文化を物語り、未来に残していきたい「モノ」「コト」を、みんなで探し、見つけて、選び、守り、育てていく市民活動です。正会員15名、賛助会員20名。

《代表の西村さんにお話をうかがいました》

市民団体だからできる

「湘南」は、相模湾に面した一帯を指していますが、地域としてあいまいさを感じていました。自身の住んでいる所、行動範囲の湘南について市町村の枠にとらわれず、未来に残していきたいものを洗い出ししたらおもしろいのでは、それを放っておいたら見逃してしまうのでは、と思い行動を起こしました。

行政に頼らず、市民でやる活動はNPOしかないと、2015年2月にNPO法人格を取得、そして自分たちの団体の証のロゴも商標登録したことが活動の後押しとなりました。

時代を先取りしたWeb投票システム

「湘南遺産」として未来に残していきたい「歴史」「自然」「景観」「産業」「食」「芸能」「無形」「記憶」「人物」など、カテゴリーごとに市民や団体から候補を募った後、主にWeb投票期間を経て選定されます。

1候補に1日1回、毎日、複数候補に投票できるので、遺産にしたい人の熱意、その気持ちが票に現れるのが市民投票のおもしろいところです。投票数は年々増え、活動に賛成してくださっている方がいることは嬉しいです。（各年の選定は、HPをご覧ください）
選定した「湘南遺産」を守り、育てる「湘南遺産ウォッチング」やセミナーの実施、行政から依頼で近隣の市町で「写真パネル展」、併せて紹介冊子(サポセン掲示中も作成し、普及啓発に取り組んでいます。「湘南遺産ウォッチング」のガイドは推薦団体や地域のボランティアなどが担当し、今まで23回実施しています。

HPや紹介冊子は「湘南遺産」の細かい歴史の説明文を掲載し、時には遺産同士、歴史的な繋がりが後に判明することもあります。遺産調査や説明文の作成、団体の運営などは、メンバーそれぞれがやれることをやって活動しています。

大切なものを繋いでいく

「未来を担う子どもたちに“自分たちの近くにこんな所があるんだよ“と、魅力ある湘南を伝えることも大事な活動のひとつです。私たちの活動により、多くの人が知らなかったものが、知るにつながることを願っています。また推薦してくれた団体や市民の方との繋がりも大切に、よい相互関係で活動できることも嬉しく思います。

コロナで今は、みんなが集まって次なる場所を探しに行くことやウォッチングに行くことができない状態です。今一度、原点に戻り、次なにができるかを考えていきたい。」と語ってくださいました。

コロナ禍で思うように出かけられない今にピッタリな「湘南遺産ウォッチング」！撮影・編集は、趣味の範囲とおっしゃる西村さん。広告代理店で映像制作のお仕事に就かれていたこともあり、腕前はさすがです！

動画で身近な湘南エリアに行った気分になれるはず。ぜひ、ご覧ください！