サポちゃんが行く!

海岸清掃団体 湘南ウキブイ

2005年7月設立。「未来の子供達に、安全で美しい海、裸足で走り回れる砂浜を残す」というコンセプトのもと、茅ヶ崎ヘッドランド海岸周辺のビーチクリーン活動およびマイクロプラスチック(MP)などの海洋ゴミデータ収集を行っています

《代表の熊沢 博樹さんにお話を伺いました》

拾って伝えて変える未来

現在までに、計167回のビーチクリーン活動「ウキブイ大作戦」を実施しました。気づくと、こんなにも長く活動することができ、延べ4千人以上の参加者のお蔭で僕らは「人が来れば来るほど、キレイになる茅ヶ崎」と言えるようにもなっています。感謝しかありません。「ビーチクリーンは真面目じゃなくてもいい」との教えもあり、面白おかしく活動を続けています。しかし、海洋ゴミ問題は原因が多岐に渡るため、いかに多くの人の共感を得て行動を促せるかが重要とも感じています。
雰囲気作りは勿論、参加者がより良い環境で楽しめ、素敵な想い出を残してもらえるように色々なコンテンツも用意しています。
その一つでもある「3分間チャレンジ」は名物企画となっています。海岸に点在するMPを「3分間でどれくらい確保できるか」を競うゲームで、最後に採取したMPを「今日の3分プラスチック」として展示し、参加者に展示物の撮影を促しています。「沢山のプラスチックが海岸の広範囲に漂着している」という現状を、各自のSNSで拡散していただき、より多くの方々に共有してもらいながら、結果としてプラスチックゴミの減少に繋がるようにとの考えから始まった企画です。

僕らの生活や行動が、実は海へと繋がっている
近年は、「どんなんがあるのよ大作戦」と称した漂着ゴミ調査」を行っています。収集した漂着ゴミを分析し、海洋ゴミデータの収集・蓄積をおこない、プラゴミゼロに向けた周知活動を展開しています(調査結果は、ウキブイのホームページで閲覧可能)なお、情報は各自治体、大学研究員、企業等とも共有しています。
“海岸に漂着するゴミの約8割が街で発生したゴミ”。街で捨てられたゴミは、排水溝などを通じて川に流れ、やがて海へとたどり着くそうです。「街でゴミを捨てる人々の意識を変えない限り、海のゴミをいくら拾っても、海はキレイにならない」ということも、長い活動の中で気づいてしまいました。  

今後の課題
15年間蓄積してきた海洋ゴミのデータを市民や多くの皆様と共有し、より多くの方々のご意見を伺いながら、僕らのコンセプト実現に向かって、一緒に漂着ゴミ対策、改善策を探っていきます。
お時間がありましたら第2日曜日、海への愛情をご持参の上、ご参加のほどよろしくお願いします。
代表の真摯さ、感謝の心、他者の意見を取り入れ改善していく謙虚な姿勢、自己完結がボランティアの真髄との信念。これらが「始めることより、継続することのほうが難しい」というボランティア活動を15年も続けられた肝かなと思いました。そして、何よりもご自身が楽しんで活動されている姿が印象的でした。