みんなの居場所「びすた~り」
「びすた~り」とは、ネパール語で“ゆっくり”という意味。誰でも参加できるコミュニティカフェ。ひとりひとりが大切にされる街になるように…と、「令和2年度実施げんき基金補助事業」を活用して市内(南湖)で活動をスタート。
《代表の永田さんにお話をうかがいました》
みんなの居場所「びすた~り」ができるまで
長年、「サンチャイ・ネパールねぱるぱ」代表としてネパールへの国際協力活動を続けてきた永田さん は、支援先の村から仕入れたコーヒーの豆の普及のため週2回のカフェを開いていました。そこで出会った生き辛さを抱えた人と一緒に何かできないかと考えた時、生活用品のリサイクル事業ならできるのではないかと思いつき、昨年3月頃より拠点を探していました。その後、偶然、知人の六角さん(NPO 法人セカンドリーグ神奈川事務局次長)も永田さんと同じ想いをもっていたことを知り、新しい居場所づくりに向けた協働作業がスタート。一緒に場所探しをする中で見つけたのが南湖の一軒家でした。
内部を改装し、 今年 9 月に開所した「みんな居場所『びすた~り』」は、NPO 法人セカンドリーグ神奈川が建物を管理し、「サンチャイ・ネパールねぱるぱ」が運営を行っています。
施設の様子と事業の内容は?
「びすた~り」は、鉄砲道に面した一軒家。1 階には、広々とした洋間と和室のほか小部屋が2つ、2 階には事務所スペースと倉庫兼作業場があります。
事業内容は、「びすた~りカフェ」やネパール雑貨の販売をはじめ、生活用品のリサイクル事業、フードドライブ事業、寄贈本が本棚をめぐる「くるくる文庫」、外部の団体、個人に貸し出すレンタルスペース」事業もあり、すでに「書道教室」と「手仕事ひろば」が始まっているそうです。この他にも、「びすた~り」に集うメンバーが「わいわいがやがや」言いながら自分の夢を事業化できる「わいがや企画」というユニークな事業もあります。
運営の悩みと将来の夢は?
こうして順風満帆に見える「びすた~り」ですが、悩みがないわけではありません。「一番の悩みは、どのように地域に溶け込んでいくかと場所を継続的に運営していくための資金確保です」と、永田さん。
将来の夢を尋ねると、多種多様な方々と交流したいので「高齢男性のために蓄音機を活用したレコード鑑賞会」や「多世代が交流できる<みんなの食堂>を企画」など、続々とアイデアが出てきます。
最後に、「生き辛さを感じている人が、笑顔になることが何よりの楽しみなんです」と話してくれました。
▷場所:茅ヶ崎市南湖4丁目9-9
(南湖消防署近く・南湖東信号そば)
・Shop 10時~17時
・レンタルスペース10時~21時
(土・日・祝はお休み)