【開催報告】NPO講座2019 -市民活動の情報発信- ”なんとなく” はもうやめる 確実に一歩踏み出す情報発信のコツ

 

▶開催日時
1回目:2020年1月29日(水) 18:30 ~ 20:30
2回目:2020年2月12日(水) 18:30 ~ 20:30

▶会  場
ちがさき市民活動サポートセンター フリースペース大

▶参 加 者
1回目:27名
2回目:25名

▶講  師
市川ヤスヒロさん(株式会社ボンド 代表取締役/デザイナー)

市川ヤスヒロさん

 

市川さんはデザイン制作会社でホームページやチラシづくり等のビジネスを展開しています。その一方では市民活動にも長年携わり、市民活動団体の気持ちに寄り添い、地域のヒト・モノ・コトをデザインしてきました。講座では10年以上にわたる経験と実績をもとに、市民活動団体・NPOの本質的な課題の解決を見据えた情報発信の大切さなどを多くの事例と共にわかりやすく解説しました。

 

第1回は、情報発信のPDCAサイクルのうち、P(Plan)計画とD(Do)実行について。前半は、「団体の存在意義」、すなわち「活動の価値」の再確認・再認識することの大切さを説きました。そして、団体が情報発信のターゲットと考える人々が団体の活動の価値に興味とベネフィットを感じられるように、①ターゲットの悩み・欲求などを織り込み、②5W1Hの要素をはずさず、③ターゲットが理解できるように「言語化」する、効果的な情報発信の3つのプロセスを多くの事例を用いて説明しました。後半のワークでは、自団体の情報発信において、目標の設定、5W1Hにそったプランシートの作成、ターゲットに届ける言葉づくり等を参加者が各自で行いました。

 

第2回は、情報発信のPDCAサイクルのうち、C(Check)測定・分析とA(Action)改善について。
まず、Google Analytics、Facebookインサイトなどを実際のサイト画面で紹介しながら、効果測定を改善につなげるポイントを説明しました。
次に、ポスターやウェブサイトのレイアウト改善のワークを参加者が行った後、講師がパワーポイントで作成したチラシを講師自ら再デザインし、改善例を示しました。
また「サポセン」が制作したイベントのチラシを例に、第1回で学んだターゲットに届く「言葉づくり」の実践作業を参加者の目の前で見せてくれました。
実績をもとにした多くの事例による説明で、団体へ戻り、実際に試してみたくなる講座となりました。 

 

 

 

<参加者の感想(一部)>
・具体的な事例や方法などの紹介が多く分かりやすく参考になった。持ち帰って団体内デシェアし情報発信のあり方を再考したい。
・自分達が何をしたいのか?誰に何を伝えるべきなのか?等を冷静に考える機会になった。
・内容と広報の双方が大事ということが分かり、情報発信の展望が少し開けた。

 

<お役立ち情報(一部)>
・最近は、パソコンよりスマホで情報収集する人が多いので、「メモは取れない、音声がない、ディスプレイ画面は小さい」などスマホ特有の視聴環境を情報発信の際に考慮のこと。
・複数枚の写真を動画に編集すると効果的な情報発信コンテンツになる。
・問合せ・イベント申し込み・アンケート調査にGoogleフォームが活用できる。